2015年10月28日水曜日

ユニ・チャーム ペットケアカンパニー プレゼン本番!

2015年10月27日

ユニ・チャーム東京本社(港区三田)で、本藤ゼミによる「ペットカテゴリーのID-POS分析によるプロモーション提案」が、ユニ・チャームペットケアカンパニー営業本部営業企画部に対して開催されました。

分析・提案領域は、犬と猫に分けて、それぞれの全体市場及び購買行動分析と、個別カテゴリーの低価格帯(スタンダード商品)から高価格帯(ベスト商品)へのアップセルを実現させるための提案に分けてプレゼンが行われました。


最初のチームは、プレゼンターが松本春花(経済3年)で、チームメンバーは川村淳史(経営3年)、岡庭将也(経営2年)、川口玄(経営2年)、宇野純平(経営4年)、松尾綾(経営4年)で、タイトルは「ホップ ステップ ベスト! ~DGSの3つのメリットから考える猫カテゴリーの拡大~」でした。
トップバッターだったせいか、やや緊張していた滑り出しでしたが、緻密に分析アプローチできていて、完成度の高い内容になっていました。内容は、簡単にアップセルは実現できず、価格帯を少しずつ引き上げる売場提案がされていました。


つづくチームは、プレゼンターは高橋美香(経営3年)。チームメンバーは、塚田理恵(経営3年)、平野仁美(経営2年)、槻木航希(経営2年)、佐々木優衣(経営4年)で、タイトルは「にゃんと25」。このタイトルは、プレゼン資料の修正のたびにタイトルをカウントアップしていった結果、25に至ってしまった力作でした。内容は、ターゲットのスペックを明確に決めて、それぞれに訴求するメッセージやソリューション提案を行うもので、POPもターゲット別A/Bテストを想定したもので、すぐに活用できる実践的な提案でした。


3番手は、プレゼンターは武井優紀(経営3年)で、チームメンバーは、早坂美穂(経済3年)、今里華奈子(経営2年)、原琢磨(経営4年)、吉田健汰(経営4年)で、タイトルは「全体分析 DOGS!」です。ここでプレゼンターを務めた武井優紀は、3年生からゼミに所属したためプレゼン初体験だったのですが、堂々としたプレゼンを行っていました。このチームは、特に立地特性に基づく分析で、ルーラル(郊外)の売れ筋とそのほかの立地の売れ筋が明らかに異なる点を指摘して、今後のプロモーションとして、サバーバンやアーバンが重要な立地条件として提案されました。


最後のチームは、プレゼンターは関根敏葵(経営3年)、チームメンバーは、大石橋正樹(経営3年)、阿部勝平(経営2年)、矢内彩加(経営2年)、神田菜々(経済4年)、沼倉志保(経営4年)で、タイトルは「ワン! take! ユニ・チャーム」でした。このチームは、「香り」のニーズが強まっている点に着目して、ペット・カテゴリーとの関連性を分析して、売場提案につなげました。そもそもPOPの少ないペット売場における情報提供の重要性と戦略性、そしてポジショニング戦略としての方向性を示しました。


最優秀賞は、最初のプレゼンだった「ホップ ステップ ベスト! ~DGSの3つのメリットから考える猫カテゴリーの拡大~」で、猫市場全体分析チーム(プレゼンター松本春花)でした。この選出には審査員もかなり悩んで、僅差の優勝という結果でした。


一通りのプレゼン終了後に、ユニ・チャームペットケアアカンパニー営業本部営業企画部カテゴリー・マネジメントグループの辨野方一様から「あまりにレベルが高くて驚きました。これだけの分析力と提案力があれば、多くの企業で本藤ゼミ生を欲しがりますね」と激賞コメントを頂きました。審査に加わって頂いたショッパー・インサイト・リサーチ部の宮脇正美様からは「すぐにでも小売業様に提案したい内容が盛りだくさんで、ありがたい提案でした」と評価して頂きました。


今回の「ペット」というテーマは、ほとんどのゼミ生はペットを飼っているわけではなく、手探りでスタートしたカテゴリーでしたが、様々なディスカッションから価値を生み出せたと思っています。プレゼンも分析・提案も、まだまだブラッシュアップできる余地はあるのですが、毎年毎年ゼミの分析力も提案力もパワーアップし続けているのを感じました。
これで、来週の月曜日は文化祭で一休み。再来週は、博報堂の青木様のレクチャーで、プロジェクトは3週くらいなく、ゆっくり休んでください。そのあとに、次のプロジェクトがスタートします。


文責:本藤貴康