2018.04.20
このプロジェクトが始まったのは、まだ2年生だった春休み。
年末に、僕が取締役を務めるSegment of One&Only株式会社(略称SOO)主催のID-POSマーケティング研究会事務局から「本藤ゼミから提案しませんか?」というSOOのマーケティング部アカウントマネージャーの佐藤さんからの打診がきっかけでした。
その頃は、まだロート製薬の特別プロジェクトが追い込みに入るよるも前で、2年生(当時)の春休みをこのプロジェクトにすべて投入するかどうかという話でもあったんだよね。つまり、僕に意思決定権はなくて、ゼミ生に相談するということで年が明けました。
ロート製薬特別企画の追い込み時期直前に、僕は2年生(当時)に「どうする?」と打診したら、(ただでさえ仲良しな本藤ゼミだけど)この代は破格に仲良し世代は全員が来て「やらせてください!」という決意表明されました。
こうして、ロート製薬特別企画を終えて、再びロート製薬への提案と言う形をとってSOO特別プロジェクトがスタートした。
途中に、期末試験があり、ロート製薬本番があり、卒業生への卒アル作成があり(実はこれがかなりの力作で、そこまでやるかというシロモノ・・・)、卒コンがあり・・・、それでも心折れることなく、最後までモチベーションを引き上げ続けて取り組んでくれました。
テーマ選定はSOOで検討。SOOのマーケティング部の徳田さんの提案で、若年層マーケットであり、ドラッグストアで重要な「リップ」カテゴリーを選定。コラボ先企業は毎年やっているロート製薬の小玉さんにお願いして、SOOから佐藤さんとデータアナリストの荒金さんからキックオフMTGを経て、マーケティング会社であるSOOで、データ分析が最も優秀な荒金さんの強力でキメ細かなサポートがなければ達成できなかった今回のプロジェクトだったと思い返されます。
最初は男子学生が保湿市場へのアップセル提案、女子学生がカラーリップのマーケティング提案を並行して進めていたのですが、年度末から年度初めにかけて行われた中間チェックの際、男子学生チームが取り組んでいた保湿アップセル提案が深耕できずに断念。女子学生チームが取り組んでいたカラーリップにコンテンツを絞り込みました。
提案ストーリー、データ・ロジックなどで問題が発覚したら、それを埋めて、その影響で全体の流れが悪くなったら、また補修して・・・・。ギリギリまで試行錯誤をしながら何とか本番にこぎつけました。
このID-POSマーケティング研究会は、武田製薬、第一三共ヘルスケア、シオノギ、ツムラ、ゼリア新薬などの医薬品メーカー、花王、資生堂、コーセー、ライオン、クラシエ、サンスター、ホーユー、ロート製薬などの化粧品・日用品メーカー、大塚製薬、明治、アサヒグループ食品などの食品メーカー、このような国内有力企業が参加します。これに小売会員としてドラッグストア各社が参加します。たまたまこの日はピップの藤本社長も参加されていました。
そして、五里霧中の暗中模索、試行錯誤の悪戦苦闘を繰り返したのちに、4月20日五反田DNPビルのホールで、聴衆約150名の前で田代聖奈(経営学部3年)がプレゼンターとして登壇しました。その他に、このプロジェクトに尽力したメンバーは、本田みのり(経営学部3年)、宮澤萌木(経営学部3年)、星野夏美(経営学部3年)、佐藤大和(経営学部3年)、渡辺奈菜(経営学部3年)、半田侑也(経営学部3年)でした。
直前の午前中に提案したサンスター様の提案が素晴らしい提案で、その後を引き継いでのプレゼンは少々やりづらかったかもしれませんが、前日まで最終調整に継ぐ調整を繰り返していた分析アプローチも提案アプローチも完璧でした。過去実施してきたゼミのプロジェクトで優勝したどのコンテンツにも負けることのないレベルだったと思います。僕は常日頃から「学生らしい提案などという評価はダメ出しされたのと一緒。最前線で活躍するビジネスマンを唸らせる提案でなければ意味がない」とゼミ生に伝えています。デキる男、デキる女はゴールに対しての意識が違います。妥協しない。諦めない。締切時限を厳守する。今回の成功事例は、たぶん本藤ゼミの成果物のクオリティを格段に引き上げてくれるはずです。
多忙を極める中で全力でサポートしてくれた荒金さんと佐藤さんも、プレゼンを聞いている最中に目頭が熱くなってきたと述懐していたのですが、本番を終えて、研究会を終えてから、その佐藤さん、荒金さん、ロートの小玉さんと一緒に打上をしました。
話が尽きることがなく、一次会で終わるはずが二次会に転戦(笑)
期待していたレベルで期待に応えてくれた3年生には感謝しています。僕や佐藤さん、荒金さん、小玉さんだけじゃなく、参加者のアンケート調査でも激賞の嵐でした。
僕も熱が入って、オブラートに包まずにコメントしてきて、ここまで求めていいのかなって迷いが生じる時もありました。
でも、今回の企画は、教えることって達成感があるなって感じられました。
荒金さんから「あそこまで頑張ってくれるゼミ生がいて羨ましい」と言われて、僕は恵まれていると心から思えました。
僕のゼミを志望する学生は意識が高く強い人が多くて、年2企画にしようと打診しても「3回やらせてくれ」と説き伏せられてしまうのは僕の方・・・(^^;)
僕は君たちのアシストに徹するつもり。ポイントゲッターはゼミ生でなければならない。このポリシーは変わらない。だから、ついてきてくれよ(^O^)/
文責:本藤貴康
追伸
驚愕的な偶然が発生しました。
小玉さん、佐藤さん、荒金さんとの二次会を終えて、新宿駅東口の信号待ちで、なななんと!昨年と一昨年に卒業したゼミOBの集団と遭遇((+_+))
本藤ゼミが掲げる「30年先も仲間でいよう」の人間関係が成長していて、これまた嬉しい事件でした。