2016年2月15日月曜日

就活特別授業~一部上場企業人事部招聘~

2016.02.15

現3年生の就活も「本番に突入」していますが、今回は本藤ゼミの就活特別授業を開催しました。
今回は、三菱食品人事部(次期人事部長)であり、本学卒業生でもある高橋毅紀さんがゲスト講師です。

レクチャーは4時間に渡って行われました。
就職活動の全体像として、企業における「採用」の意味から「人員政策」を説明して、企業が求める人材を紹介し、業界、会社、時期によって「採用」の手法が変わることなど、大きな視点からのレクチャーから始まりました。
その上で、2016年卒採用では、大幅にスケジュール変更されましたが、各社はどのように動いたかを紹介し、2017年卒(現3年生)の採用に関しての予測を説明してくれました。


これらをもとに、就職活動に向けて何をすべきかという具体的な方法論になりました。
就職活動をする個々の学生の意識、行動、経験、性格、企業選びなど各ポイントに焦点をあてて分かりやすく説明して頂きました。
そして、応募書類と面接での留意点を、微に入り細に入り紹介してもらいました。
パワーポイントの資料で34頁分もの内容で、ゼミ生も就職活動への意識を強める機会になりました。


この高橋講座は毎年開催している就活特別講座ですが、例年講義終了後に3年ゼミ生とともにゼミコンパを行っています。そこでは、教室でのレクチャーの際には聞けなかった自由すぎる質問も飛び交い、採用活動の企業側の事情や実態、個人的な相談などもできて、充実した内容だったのではないでしょうか。



この高橋講座は、2週間後に再び開催される予定です。第二回では、実際にゼミ生が書いたエントリーシートをもとに、個人個人が高橋氏の模擬面接を受けて判定結果を手にします。その際には、現場担当者の視点でエントリーシートや面接での問題点も指摘されます。

今年度の本藤ゼミでは、3年生対象に戸山講座と高橋講座を行いましたが、ひとつひとつ物凄い情報量が詰め込まれるので、しっかりと復習して、就活本番に突入して欲しいと思います。

文責:本藤貴康

2016年2月6日土曜日

国分・ミツカンPJT本番!

2016.02.05

今年度最後のコラボ・プロジェクトのプレゼンでした。
プレゼンは、「中央区日本橋1-1-1」という凄い住所に本社がある国分本社会議室。
「旅の出初めは日本橋」という言葉がありますが、年度内最後のプレゼンは、4年生にとっては本藤ゼミで迎える最後のプロジェクトと同時に、新年度から社会人として羽ばたく「旅の出初め」とも言えます。そして、年度内最後のプロジェクトでは2年生にとっては最初のプレゼンターという立場で臨む「旅の出初め」です。3年生は、そろそろ動き始めている就職活動という「旅の出初め」でもあり、それぞれの想いを込めてのプレゼン本番でした。

プレゼン前の日本橋にて
同席したのは、国分グループ本社からは、マーケティング統括部マーケティング企画部兼MD統括部MD企画部兼経営企画部事業開発課の花澤裕氏、谷田貝千江美氏、古城尚子氏。株式会社ミツカンからは、MD本部MD企画部の岡本洋忠氏、燕昇司栄一氏が参加してくださいました。
両社のそれぞれの部署では、ともに既にマーケティング・リサーチは日常的な業務であり、ゼミ生も緊張した面持ちで臨みました。

最初のチームのプレゼン・タイトルは「ちょい足しでちょーいいわたし」。
プレゼンターは平野仁美(経営学部2年)。チームメンバーは、佐々木優衣(経済学部4年)、神田菜々(経済学部4年)、川村淳史(経済学部3年)、阿部勝平(経営学部2年)。このチームは、プランニングの最初の方向性を抽出するまでにかなり時間を要してしまったのですが、最後の追い込みでプレゼン本番を迎えました。個人的には、乳製品売場の前にフロア什器でハチミツやきなこの併買を促すプロモーションは試してみたいと思いましたし、あったら買ってみそうだと感じました。



二番手のチームのプレゼン・タイトルは「缶詰の覚醒K&K」。
プレゼンターは槻木航希(経営学部2年)。チームメンバーは、吉田健汰(経営学部4年)、松尾綾(経営学部4年)、高橋美香(経済学部3年)、塚田理恵(経営学部3年)。このチームは、可能な限りデータに基づいてアプローチをしようとした点は評価できました。ただ、国分さんやミツカンさんのコメントを総括すると、既に店頭施策として行われている方向性でした。つまりは、実際のビジネスマンと同じ視点で考えられていると言えるので、今後のブラッシュアップに期待できそうです。



後半は、売場全体というよりも特定メーカーに焦点をあてた企画提案になっていて、提案する企業は株式会社ミツカンを想定しています。
後半戦最初のチームのプレゼン・タイトルは「食酢カテゴリーの活性化」。
プレゼンターは今里華奈子(経営学部2年)。チームメンバーは、宇野純平(経営学部4年)、武井優紀(経済学部3年)、早坂美穂(経済学部3年)、岡庭将也(経営学部2年)。このチームは、食酢のプロモーションを考える際に、食酢だけの価値提案をするのではなく、調味料売場全体のプレゼンスを強化するものでした。これは、物凄くチャレンジングな提案でしたが、どんどんコモディティ化する調味料カテゴリーのリポジショニングは店頭で試してみたい方向性でした。



最後のチームのプレゼン・タイトルは「ドラッグストアの売場から飲む酢を救え!~容器別に分けたプロモーションで認知度UP~」。
プレゼンターは川口玄(経営学部2年)。チームメンバーは、沼倉志保(経営学部4年)、原拓磨(経営学部4年)、大石橋正樹(経営学部3年)、松本春花(経済学部3年)、矢内彩加(経営学部2年)。このチームも、ターゲッティング、ポジショニング、プロモーションと、データに沿ってのロジック構築とストーリーは練られていたようです。プレゼンは、制限時間だった15分を大幅に超過した点は課題ですね。



最終的には、仮説設定・着眼点、分析力、課題抽出力、提案ストーリー、実用性・実現性などの評価項目の結果から、最後のチームの「ドラッグストアの売場から飲む酢を救え!~容器別に分けたプロモーションで認知度UP~」が最優秀賞として選ばれました。今後、この企画は、全国のドラッグストアでの店頭実験へとつなげていきます。


これで、4年生は最後のプロジェクトを終了しました。
2年生の時は、おっかなびっくり参画していたのに、今では後輩を的確に指導できるまでになってくれて、3年間本藤ゼミに在籍して手にしてくれたものがあったということを感じられるのは、僕としては嬉しい限りです。
本藤ゼミでやっていることは、「無限に存在するデータをロジカルに考え抜いて、選び、聞き手の理解を促しながら見せ方を検討し、ストーリーを構築して、STPからプロモーションをプランニングする」ことです。これは、一般企業ではもちろんのこと、自治体などの非営利組織でもサービスレベル向上や住民満足度向上の指標といった仕事にも役立つと思います。
つまり、ありとあらゆる仕事につながる社会人スキルです。
3年生は、就職活動がスタートします。2年生は、もう後輩が新しく仲間に加わってくるので、1年間の経験を継承し共有していくためにも、春休みを有意義に過ごしたいですね。
本藤ゼミにとっては、久々の「長期休暇」です。
本当に、みんなお疲れさまでした。

文責:本藤貴康