2016.02.05
今年度最後のコラボ・プロジェクトのプレゼンでした。
プレゼンは、「中央区日本橋1-1-1」という凄い住所に本社がある国分本社会議室。
「旅の出初めは日本橋」という言葉がありますが、年度内最後のプレゼンは、4年生にとっては本藤ゼミで迎える最後のプロジェクトと同時に、新年度から社会人として羽ばたく「旅の出初め」とも言えます。そして、年度内最後のプロジェクトでは2年生にとっては最初のプレゼンターという立場で臨む「旅の出初め」です。3年生は、そろそろ動き始めている就職活動という「旅の出初め」でもあり、それぞれの想いを込めてのプレゼン本番でした。
プレゼン前の日本橋にて |
両社のそれぞれの部署では、ともに既にマーケティング・リサーチは日常的な業務であり、ゼミ生も緊張した面持ちで臨みました。
最初のチームのプレゼン・タイトルは「ちょい足しでちょーいいわたし」。
プレゼンターは平野仁美(経営学部2年)。チームメンバーは、佐々木優衣(経済学部4年)、神田菜々(経済学部4年)、川村淳史(経済学部3年)、阿部勝平(経営学部2年)。このチームは、プランニングの最初の方向性を抽出するまでにかなり時間を要してしまったのですが、最後の追い込みでプレゼン本番を迎えました。個人的には、乳製品売場の前にフロア什器でハチミツやきなこの併買を促すプロモーションは試してみたいと思いましたし、あったら買ってみそうだと感じました。
プレゼンターは槻木航希(経営学部2年)。チームメンバーは、吉田健汰(経営学部4年)、松尾綾(経営学部4年)、高橋美香(経済学部3年)、塚田理恵(経営学部3年)。このチームは、可能な限りデータに基づいてアプローチをしようとした点は評価できました。ただ、国分さんやミツカンさんのコメントを総括すると、既に店頭施策として行われている方向性でした。つまりは、実際のビジネスマンと同じ視点で考えられていると言えるので、今後のブラッシュアップに期待できそうです。
後半戦最初のチームのプレゼン・タイトルは「食酢カテゴリーの活性化」。
プレゼンターは今里華奈子(経営学部2年)。チームメンバーは、宇野純平(経営学部4年)、武井優紀(経済学部3年)、早坂美穂(経済学部3年)、岡庭将也(経営学部2年)。このチームは、食酢のプロモーションを考える際に、食酢だけの価値提案をするのではなく、調味料売場全体のプレゼンスを強化するものでした。これは、物凄くチャレンジングな提案でしたが、どんどんコモディティ化する調味料カテゴリーのリポジショニングは店頭で試してみたい方向性でした。
最後のチームのプレゼン・タイトルは「ドラッグストアの売場から飲む酢を救え!~容器別に分けたプロモーションで認知度UP~」。
プレゼンターは川口玄(経営学部2年)。チームメンバーは、沼倉志保(経営学部4年)、原拓磨(経営学部4年)、大石橋正樹(経営学部3年)、松本春花(経済学部3年)、矢内彩加(経営学部2年)。このチームも、ターゲッティング、ポジショニング、プロモーションと、データに沿ってのロジック構築とストーリーは練られていたようです。プレゼンは、制限時間だった15分を大幅に超過した点は課題ですね。
最終的には、仮説設定・着眼点、分析力、課題抽出力、提案ストーリー、実用性・実現性などの評価項目の結果から、最後のチームの「ドラッグストアの売場から飲む酢を救え!~容器別に分けたプロモーションで認知度UP~」が最優秀賞として選ばれました。今後、この企画は、全国のドラッグストアでの店頭実験へとつなげていきます。
これで、4年生は最後のプロジェクトを終了しました。
2年生の時は、おっかなびっくり参画していたのに、今では後輩を的確に指導できるまでになってくれて、3年間本藤ゼミに在籍して手にしてくれたものがあったということを感じられるのは、僕としては嬉しい限りです。
本藤ゼミでやっていることは、「無限に存在するデータをロジカルに考え抜いて、選び、聞き手の理解を促しながら見せ方を検討し、ストーリーを構築して、STPからプロモーションをプランニングする」ことです。これは、一般企業ではもちろんのこと、自治体などの非営利組織でもサービスレベル向上や住民満足度向上の指標といった仕事にも役立つと思います。
つまり、ありとあらゆる仕事につながる社会人スキルです。
3年生は、就職活動がスタートします。2年生は、もう後輩が新しく仲間に加わってくるので、1年間の経験を継承し共有していくためにも、春休みを有意義に過ごしたいですね。
本藤ゼミにとっては、久々の「長期休暇」です。
本当に、みんなお疲れさまでした。
文責:本藤貴康