2020.03.25
新型コロナが蔓延する渦中に卒業する君たちへ
「2年生って、サブゼミが終わってからみんなで待ち合わせて、いつも一緒に帰ってるんですよ」
そんな話を聞いて、
仲良くなりそうな顔ぶれに見えなかったけど(笑)
意外に仲がいいんだなって思ったのが最初の印象。
本藤ゼミではよくある話だと思っていた。
飲み会に初めて誘われたのは2年生の時。なべの誕生日会だったかな。
もえは彼女に振り回されて、みんなでいるのに端っこでメソメソ飲んでて、
しかも放っておかれていた。
なべはプレゼントを抱えて嬉し泣きしまくってて、
不思議な風景だった(笑)
2年生の冬。
SOO事務局からID-POSマーケティング研究会でのゼミ提案を打診されて、
二研応接室で「やらせてください」って言ってきた君たち。
「春休みがなくなるけど大丈夫か?」
「大丈夫です!」
まさか本当に連休のない春休みになるとは思っていなかっただろうね。
僕もあんなに頻繁にサブゼミ対応した経験はなかったし、
あんなに長い間、毎日のように顔を合わせてゼミ生と関わったこともなかったからね。
「毎日会ってますね(笑)」と嬉しそうにみのりに言われて、
そう言えばそうかと思いながら、みのりが嬉しそうなのが嬉しかったりもした。
4月本番、150人を超える大手企業のマーケターが居並ぶ前で、
堂々とプレゼンした聖奈は素晴らしいプレゼンだったし、
それを支え切ったメンバーひとりひとりを僕は誇りに感じた。
あの時の君たちの誇らしげな表情も風景も僕は忘れない。
3年になってから、プレゼンスが一気に高まった君たち。
仲のいい同期との競争意識やコンプレックス。
デキる世代と言われてきた君たちだったから辛いことも多かっただろうけど、
卒業するまでに、ひとりひとり全員がキャッチアップしてきて、
全員、自信をもって社会に送り出せる。
僕が君たちに伝えていることは、スキルではなくマインド。
何度も何度もゼミ生に伝えてきている聞き飽きた言葉。
どんな仕事を任されても、どんな立場で仕事をしていても、
自分の役割をみつけて、プレゼンスを発揮すること。
そして、自分の力になる仲間を作り上げていくこと。
仕事に夢中になって取り組む気持ちを育むこと。
一生懸命に励めば、自分が追い求めている自分に必ず近づけること。
励み続ければ、誰かが見ている。
誰も見ていなかったとしても、自分の成長は必ず報われる。
そして、いずれ誰の目にも見えてくる。
真の成功とは、誰かの失敗につけ込んで手に入れるものではない。
真の成功とは、自分の失敗を引きずらず、活かし続けた人しか手にできない。
つまり、真の成功は誰か一握りの人にしか手にできないものではなく、
全ての人が手にできるもの。
本藤ゼミは終わらない。
君たちは、これから仕事でも人間関係でも、多くの困難に直面する。
そして、あの頃はよかったと思い返すことがあるかもしれない。
一番輝いていられた時代として、この3年間を思い起こすかもしれない。
でも、本当は、そんなに輝き続けていたわけじゃない。
スキルが足りなくて悔しい想いをしたこともある。
なにげないメンバーの一言に傷ついて落ち込んだこともある。
いろいろな気持ちが錯綜して人間関係に苦しんだこともある。
どうにもならなくなって責任を投げ出したくなったこともある。
仲間を信じられなくなったこともある。
たくさん悩んで、たくさん苦しんで、たくさん泣いて・・・
それでも歯を食いしばって笑顔をつくって、また励み続けた。
そのマインドが輝いていた時代と言うのであれば、
これからの時間も、これまでと同じように君たちは輝き続けていける。
そんな時代を経て、いまがある。
そして、明日がやってくる。
だから、本藤ゼミは終わらない。
本藤ゼミを選んでくれて、ありがとう。
文責:本藤貴康