2016年1月12日火曜日

なぜ本藤ゼミはチームにこだわるのか。

2015.01.12

おそまきながら・・・謹賀新年。
既に、本藤ゼミ生は、2月5日に予定されている国分様・ミツカン様に対してのプレゼンテーションに向けて、新しい年に入るや否やサブゼミをしているチームがありますが、今年最初のブログでは、「なぜ本藤ゼミはチームで取り組むのか」について書いてみます。

本藤ゼミでは、個人研究は一切ありません。
チームで悩み、チームで努め、チームで励み、チームで泣き、チームで喜ぶ。
人間だから、相性の悪い人もいるかもしれません。不満を感じることもあるかもしれません。気まずいことが生じることがあるかもしれませんし、自分の問題が分かっていても意地を張ってしまうことがあるかもしれません。人間ですから、感情の衝突も見方の違いもしばしば起こるのが自然な形です。

でも、ほとんどの人は、会社に入ってから、共通の目標を共有する人と一緒に励むことになります。しかも、価値観もスキルも経験も性格も違う人たちがパートナーであり、チームになるのです。
つまり、様々な人と一緒に仕事をするわけですから、相性が悪いとか気に食わないなどという気持ちは、自分なりに修正して、状況に適応させていく必要があります。
それが組織労働というものです。

組織労働では、一人一人が相応の役割を担います。
あるいは、一人一人が自分の役割を見出して、果たさなければなりません。

気まずいことがあったら、それを解消するにはどうしたらいいでしょうか?
相手に修正しろと言い張りますか?
それは甚大な労力を要しますし、その成果は必ずしも手にできるとは言い切れませんし、下手をすると、更に居心地の悪い職場環境になる危険性さえあります。

逆に、人と人とのつながりに価値を見出して欲しいというのが僕の考え方です。

もの凄くデキる人がいるとします。
でも、自己中心的で、自分以外の人の能力も価値も認めない人がいるとします。
こんな人と一緒に仕事に励めるでしょうか?
おそらく一緒に働けるのは、究極のイエスマンだけかもしれません。
それは、そのデキる人が君臨する組織では、そのデキる人の能力以上の成果を手にすることは不可能であることを意味します。つまり、その人以外は、単なる手足でしかないのですから、チームの相乗効果が生まれるはずがありません。

「三人寄れば文殊の知恵」という言葉があるように、様々な考え方や見方が組織(チーム)の潜在能力を引き上げます。最近の流行語を使うとしたら「ダイバーシティ」です。

そんな組織(会社)で働くことを考えている人は、よく「コミュニケーション能力」が求められるのも、組織(チーム)の力を最大限に引き出せるポテンシャルがあるかどうかが重要な評価基準になるからです。
そうなると、コミュニケーション能力とは、主張する力があるというだけでは足りませんし、聞く力があるというだけでも足りません。仲良くできるだけでも足りませんし、言われたことだけしていればいいというわけでもありません。
そのチームのポテンシャルに貢献するためには、そのチームに属する個人の能力は不可欠です。だから、個人個人で励む必要もあります。そんなモチベーションの高い仲間と一緒に励むことは、自分のスキルを飛躍的に高められる環境につながります。
しかし、モチベーションが低い人がいると、チーム全体の出力が低下します。それは何とかしなければなりません。誰かが背負ってしまうケースが多いかもしれませんが、それはチームの成果物のクオリティを低下させます。でも、モチベーションはプラス面でもマイナス面でも伝染する性質を持っています。そんな時は、チーム全体を巻き込むために何をすべきか考えたいですね。それは自分のスキル獲得のチャンスでもあります。

本藤ゼミでは、組織(チーム)の力を引き上げるための様々なスキルやノウハウを、自分なりに築き上げて欲しいと思っていますし、培って欲しいと思っています。このようなスキルやノウハウというのは、その人のキャラによっても開発方向が変わってきます。だから、自分なりのアプローチを見つけなければなりません。

そんな理由で、本藤ゼミはチームにこだわり、成果もチームで共有するのです。

ただし、自分がチームの中でどんな役割を担っていようとも、チームのモチベーションを低下させる以上の害悪はありません。モチベーションの低下は、「どうでもいいや」とか「なるようにしかならない」という当事者意識に欠けた発言や、「どうにかなるでしょ」とか「そこはごまかしちゃおう」という成果物を軽視する発言から生じることがあります。
全てのプロジェクトは、緻密なタスクが積み上げられて完成します。その中のひとつのタスクがいい加減に行われていたために、成果物全体のクオリティに悪影響を与えることは、実際のビジネスの現場でもよく見られます。

あと一歩踏み込んでいくバイタリティを持って、ひとつひとつのプロジェクトに、ひとつひとつのタスクに取り組み続けた人とそうでない人では、3年間で大きな開きになって実感することになります。

そんな意識をもって、本藤ゼミのコアバリューを読み返してみてください。
〔本藤ゼミのコアバリュー〕
1.いつも新しい目標にワクワクしながら挑戦して、少し変わり者でいよう!
2.仲間に頼らず、自分で抱え込まず、チーム全員で成果物のクオリティを追求しよう!
3.礼節と心配りを忘れず、謙虚な気持ちと誠意をもって人と接しよう!
4.苦しいときは自分の可能性を切り拓くとき。頑張る自分に酔いしれよう!
5.いつもスマイルとパッションで、周囲の人を巻き込もう!

僕が伝えたいこと、大切にして欲しいこと、それが将来のゼミ生諸君の可能性につながることを感じてもらえると思っています。

もう明後日は、国分・ミツカンPJTの中間リハーサルです。
DUE意識も忘れることのないように。

文責:本藤貴康